東川アウトドアフェスティバル

東川アウトドアフェスティバル

2014年10月31日金曜日

眼差し

11月、大雪山の麓で夜明け間もない時でした。
霜の降り始めた時期は草も色合いを落としてモノトーンに近づいていく。
そういうものと一緒に野生動物を撮りたいなぁと思って、車の中で望遠レンズを付けて待っていたら、冬毛に変わったばかりのキタキツネが現れました。
車というのは動物を撮るにはとても都合が良くて、普段人間の姿に敏感な動物たちも、この中にいると意外に警戒心を解いてくれることがあります。
この作品は写真としては何でもない、キタキツネが歩いてきたところを撮っただけのものです。けれど初冬の冷えた朝の澄み切った空気の感じ、これから冬を迎える動物の凛々しさと、命を終えていく植物。そういったさまざまなものを感じ取ってもらえると嬉しく思います。

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